コラム

照明の明るさと目の関係とは?

照明が明るすぎるとむしろ目の負担になる!?

自宅や職場などさまざまな場所では、電気による照明でさまざまな明るさが演出されています。

明るさによって目が疲れやすかったりすることは、多くの人が経験しているのではないでしょうか。個人によって明るさの感じ方はそれぞれ違いますが、どんな照明が目の負担にならないのか分かりにくいですよね。本などを暗い場所で読むと目が悪くなることはよく言われていますが、暗い場所でスマートフォンの画面を見続けるなど、むしろ明暗のコントラストが大きすぎると視力の低下につながります。

照明が明るい・暗いで変化する目

私たちの目には、虹彩といわれる眼球の真ん中にある色が付いた部分があります。

近くで見ると、その中央に瞳孔(黒目)と呼ばれるカメラの絞りに当たる器官があります。この瞳孔は、虹彩が伸びたり縮んだりすることで大きく開いたり小さくなったりして、入ってくる光の量を調節しています。明るい場所では光の量を少なくするために瞳孔は小さくなり、暗い場所ではより多くの光を取り入れるために大きくなります。

個人によって差はありますが、高齢者よりも若い人の方が瞳孔の大きさに差がでてきます。

また、瞳孔はピントを調節する筋肉と一緒に動くので、明るい場所で瞳孔が小さくなると、近くで物を見るときのように筋肉が緊張した状態が続き、目が疲れやすい状態になります。 暗い場所で本を読む場合、瞳孔は光をできるだけ取り入れるために大きく開きますが、近くで文字を見るときはピントを合わせるために瞳孔を縮めようとします。

部屋の照明が暗いことが直接の原因ではなく、筋肉が相反する動きをすることで緊張して疲れ、視力低下の一因になっています。スマホやパソコンを見るときは、画面の明るさに合わせて室内を明るくするなどの対策をすると良いです。

目が疲れにくい適度な明るさとは?

目が疲れにくい明るさは、幼稚園から小学校低学年が300LUX前後、小学校高学年から中学生が400LUX前後、高校生から大学生が500LUX前後といわれています。300LUXは、JIS照明基準が学校の教室や化粧室などに推奨している明るさです。400LUXは、図書室や病院の診察室などに推奨されています。500LUXは、普通の視作業ややや精密な視作業に適切とされている明るさです。

LEDが主流になって明るすぎる照明は少なくなりましたが、蛍光灯は1000LUXを超えてしまう物もあるので注意が必要です。1000LUXは、手術室のように非常に精密な作業をする場所に推奨されている明るさなので、長時間使用することで目の負担になります。

このように、目が疲れにくい照明は明るすぎないことが大切です。特に細かい物を見る必要がないときは、照明の明るさを落とした方が目のストレスが軽減されます。