コラム

大切な涙の働き

2種類の涙の働き

悲しいときや痛いとき、あくびをしたり目にホコリが入ったときなど人は無意識に涙を流していますが、実はこの涙はとても大切な働きをしています。

涙の種類は大きく分けると2つあり、基礎分泌の涙と刺激・反射性分泌の涙です。

基礎分泌の涙は自律神経系の働きにより無意識に分泌される涙のことで、常に目を潤している涙のことです。目の表面を乾燥や細菌から守ったり、微量のタンパク質やビタミンなどの栄養分を目に供給しています。あくびをしたときにも涙が溢れてきますが、これは目の横にある涙嚢という涙がたまる部分があくびをすることで圧迫されるためで基礎分泌の涙の一つとされています。

もう一つの涙は刺激・反射性分泌の涙です。強く感情を刺激されたり、ゴミが目に入ったときに反射的に出る涙のことです。

うれしい時や悲しい時に人が涙を流す理由は諸説あるようですが、一般的なのが人は強い感情への刺激をストレスと捉え、それを解消するために涙を流すという説です。ストレスと言うとなんだかネガティブな印象があるので、悲しさはともかくうれしさもストレスなのかと言われそうですが、感情を揺り動かすという点ではどちらも身体にとっては強い刺激だと言えます。

ゴミが目に入ったときやタマネギを切っている時にも涙が出ますが、これはゴミやタマネギから出る成分が直接的な刺激と判断されるからです。涙を流すことで目の表面に付いた刺激物を洗い流しており、そうすることで目を保護しているのです。

涙が乾くとドライアイに

涙には2種類あると説明しましたが、そのうちの一つ、基礎分泌の涙の不足と質の低下がドライアイの原因だと言われています。目の表面には常に涙があるのが普通ですが、なにかの原因によって充分に行き渡らなくなるとドライアイになります。

パソコンを使う機会が増えことや、コンタクトレンズの長時間使用、空気の乾燥やまばたきの減少が原因ではないかと考えられています。

ドライアイの治療にはまず目薬があげられます。水分を取り込んで目を保湿する働きのある点眼液や、涙を作ったり目の粘膜を保護する効果のある目薬を用います

。日常生活でできるドライアイ対策としては、まばたき体操をしてまばたきの回数を増やしたり、目の周囲を温めて血行を良くすることで涙の量を増やすことなどです。乾燥もドライアイの原因の一つだと言われているので部屋を加湿したり、食生活を見直して目に良い栄養分を摂ることで涙の質を整えることも大切です。