コラム

夕方になると見えにくくなりませんか?

「夕方老眼」や「スマホ老眼」という言葉も耳にしたことはありませんか?

これは朝は普通だったのに夕方になると目が霞んで見えにくくなる症状のことで、特にスマートフォンが普及してから、このような症状に悩む人が増加する傾向にあります。

老眼と言っても高齢者ばかりではなく若年層にも多い症状ですが、では、なぜ夕方になると見えにくくなるのでしょうか。

ここではその原因について掘り下げてみました。

 

夕方になると見えにくくなる原因は?

夕方になると見えにくくなるのは、主に「眼精疲労」と「ドライアイ」の2つが原因と言われています。

眼精疲労とはその名の通り「目の疲れ」で、「毛様体」と呼ばれる目の筋肉が疲労することが原因です。

遠くのものを見る場合は筋肉が緩まり、近くのものを見るときには縮まることでピントを合わせていますが、この動きを続けることで筋肉が固まり元に戻りにくくなります。

朝は睡眠で目を休めているため動きがスムーズですが、時間とともに疲れが蓄積されるため夕方になると目が霞んだり見えにくくなります。

ドライアイは、まばたきの回数が減ることや冷暖房による乾燥で目が乾くこと、コンタクトレンズの長時間装用が主な原因です。

目は涙によって常に潤っている状態が理想ですが、乾燥してしまうと涙が蒸発して目の表面の細胞を傷つけることがあります。

コンタクトレンズは涙がレンズに吸い取られてしまうため乾燥しやすく、パソコンやスマートフォンは集中して凝視するためまばたきが通常の4分の1まで減少すると言われています。

ドライアイは見えにくくなることに加え、目に痛みや異物感を感じることが特徴です。

 

目の疲労を軽減する対処法と対策は?

目の疲労を軽減する対処法としては、「目を休める」ことが一番です。

しかし、日常生活においてその時間を作るのは困難なこともあるので、目を疲れさせないような対策を取ることが必要です。

目が乾燥しないように注意する

パソコンやスマートフォンは私たちの生活に欠かせないものですが、どうしても集中してしまうためまばたきの回数が少なくなります。

そのため意識的にまばたきの回数を多くすることが重要で、1時間に最低10分程度は画面から目を離して休ませるようにしましょう。

目を温める

目を温めることで血流が良くなり筋肉がほぐされるため、疲労を軽減することができます。

市販のホットアイマスクなどもありますが、手元にないときはタオルを濡らして電子レンジで温めたり、手のひらを目にあてたりするだけでも効果があります。

 

失明リスクが隠れている可能性もあるので、改善されない場合は早めに受診を!

現代社会において目の疲れは誰もが経験することですが、「たかが目の疲れ」と軽く考えてはいけません。

眼精疲労やドライアイは自然治癒することがほとんどないため、状態が悪化すると「網膜色素変性症」を引き起こす可能性があるので注意が必要です。

網膜色素変性症は現時点で治療法が確立されていない難病で、症状によって視野が狭くなったり視力低下を引き起こします。

失明するリスクもありますので、疲労対策を講じても目が霞む・ぼやける症状が続く場合は、早めに専門医の診察を受けることが大切です。

 

目を休ませる努力をしよう

目は朝起きてから夜眠るまで使い続けている器官なので、朝と夕方で多少見え方が違ってくるのはやむを得ないことでもあります。

しかし、このような状態が続くと目の老化を早めたり、思わぬトラブルを引き起こすことも少なくありません。

なるべく目に負担のかかることは避けながら、意識的に少しでも目を休ませるように心がけましょう。