コラム

目やにについて

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目やにが出る理由

実は皮膚や髪の毛などと同じように、目の表面というのも常に古い細胞と新しい細胞が入れ替わる事で新しい状態を保っています。

そのため古くなった細胞が涙によって目から流しだされ、一般的な目やにとなって現れているのです。身体の代謝活動によって細胞が新しくなっていることの証拠でもあるため、目やにが出ることは身体が健康かつ正常な状態であると言えるでしょう。

しかし中には違う理由で出る目やにもあります。

目にゴミや細菌が入って炎症してしまった時に出る目やにがその一つです。目に入った異物は白血球により攻撃され分解されますが、その分解後の異物と、細菌と戦った後の白血球などが涙によって目から排出され、目やにになります。

量が増えたら病気かも!

普通の目やにであれば目尻や目頭に少し溜まる程度のものですが、朝起きた時に目が開かないほどの大量の目やにがある時は病気の可能性を疑ったほうが良いかもしれません。

多すぎる目やには代謝だけで出たとは考えられず、目の免疫反応で大量の白血球が使われ排出された証拠とも言えます。中でも比較的多いのがばい菌などが目に入って起きる細菌性結膜炎です。感染力自体は弱いものの性病からも掛かるケースもあり、その場合は特に注意が必要なので早めの対処が好ましいです。

他にもアレルギーを持っている人の場合、スギ花粉やハウスダストなどのアレルゲンが目に入って引き起こされるアレルギー性結膜炎もありえます。これはその人の持つアレルギー体質が原因なので他に人に感染する危険はありません。

アレルギーが原因のため強いかゆみを感じるのが特徴で、大量の目やにと強い痒みが同時にある場合はアレルギー性結膜炎を疑ったほうが良いかも知れません。

これらの細菌性結膜炎やアレルギー性結膜炎よりも、さらに注意したいのはウイルス性結膜炎だった場合です。

ウィルス性結膜炎は非常に感染力が高く人に移してしまう危険が伴います。ウィルス性の中でも特に有名で流行ってしまいやすいのがアデノウィルス結膜炎で、片目の白目が真っ赤に充血し、異物感とともに透明の目やにが出るのが特徴です。

最初は片目だけだった症状もいずれ反対の目にも感染してしまうケースが多いようです。

気になったら病院へ行きましょう

通常の目やには目尻や目頭が少し汚れる程度のものなので気にならない人がほとんどかと思いますが、いつもの目やにと違ってたくさん出るだとか、強いかゆみや充血が見られる場合は一度病院の診察を受けたほうが良いでしょう。

どの場合でも結膜炎は放置しておくと危険な病気でもありますし、ウィルス性の場合他人を巻き込んでしまう事も考えられます。

対処が早ければ早いほど症状も軽い内に治せて、療養が長引くこともなくなるので、違和感がある時はまずお医者さんに相談してみると良いでしょう。